乙女なげやり

舟を編むの三浦しをん氏のエッセー。不覚にも爆笑してしまった。乙女も,昔乙女だった者も,乙女に興味関心がある者もみな読むべし。
新潮文庫 476円+税

望遠ニッポン見聞録

テルマエロマエのヤマザキマリ氏のエッセー。イタリアに留学してイタリア男と結婚。というと塩野七生氏と同じですが,若きマンガ家という点で文化の描き方がリアルです。イタリアの女性の強さとは…?
幻冬舎 1,200円+税

ロスジェネの逆襲

オレたちバブル入行組シリーズの第3弾。半沢直樹の胆力が絶体絶命のワナを潜り抜ける。池井戸潤さんの銀行ものはスゲー。私にはとうていできない「大人の戦い」。
「空飛ぶタイヤ」「下町ロケット」もお見逃しなく。
ダイヤモンド社 1,500円+税

先生!シリーズ

コンラート=ローレンツから日高敏隆〜その弟子の竹内久美子という「動物行動学」の本です。ローレンツは「ソロモンの指輪」の一節が中学校の国語の教科書に載っていた。日高敏隆も絶対にオモシロイです!
築地書房 各 1,600円+税

「千里伝」と「時輪の轍」

ご存知「僕僕先生」の仁木英之氏の本です。
時代は「唐」。主人公の千里というのが超生意気なクソガキで,吐蕃の若き狩人バソンと常に対立。それを仲裁する少林寺の若い武僧の絶海。3人の少年を導く謎の道士趙帰真。
田中芳樹氏も絶賛。3冊目も出ているがまだ文庫化されていない。
講談社文庫 648円+税,629円+税

旅ボン 北海道編

イタリア編,富士山編,沖縄編に続く第4弾。と言いましても,描かれたのは2007〜08年ですが。リアルでマイブームな北海道です。
ちなみに息子は読みながらケケケと笑っていました。そういえば「銀の匙」も北海道が舞台だし,息子は北海道情報大学でした。
主婦と生活社 1300円+税

限界集落株式会社

去年の秋に読んで,確かF先生にプレゼントしたんじゃないかな。でもいい本なので,また買ってしまった。瀬戸内海の島に生まれ,中国山地の山奥を終の棲家とする(かも知れない)者として,限界集落は他人事ではない。あかねのスキャンダルは小林よしのり氏の元スタッフの追い落としに似ていて卑劣だ。
小学館 1,600円+税

東大のディープな日本史

スゲー面白い!
東大の日本史の入試ってこんなんだ〜!
藤原道長は関白になっていない。摂政関白の地位は重要ではなかった。
日本史好きな人にはたまりません!
これで千円は超お買い得。
中経出版 1,000円+税

美坊主図鑑

ふざけるなという批判もあって,取材を拒否した宗派もあったらしい。しかし生身の僧侶の素顔や,宗教に対する姿勢,日常の活動などがよく分かってインタレスティングです。
廣済堂出版 1,300円+税

坊主DAYS

坊主生活紹介のマンガ版です。臨済宗の寺の息子が僧侶になるまでの話とか僧侶になってからの活動などを,その妹であるマンガ家(当然寺の娘)が紹介しています。
新書館 各740円+税

ケルベロスの肖像

海堂尊さんのパチスタシリーズの完結編。海堂さんの新刊が出たら即買って読み続けていた人には面白いでしょう。過去のシリーズの事件や登場人物も関係してくるので,この本だけ読むと意味が分かりにくいかもしれません。
宝島社 1,600円+税

英雄の書(上・下)

宮部みゆきさんの本です。
ブレイブストーリーが陽ならこっちは陰かな。英雄とか物語とかそれを書く作家の業みたいなものを考えさせられます。
新潮文庫 各670円+税

神の手(上・下)

「日本人の死に時」を書いた久坂部羊さんの小説。この人も医者。海堂さんも医者でAI関係が多いのですが,久坂部さんは「ターミナルケア」方面。リアルです。
幻冬舎文庫 各686円+税

消防女子

10年以上前にビッグコミックスペリオールに連載されていた「火消し屋小町」というマンガがあったけど,それと似たような小説。消防署内のシステムや装備のことなどが面白いし,エア抜き犯人さがしのミステリーもあり。
宝島社 1,500円+税

動物の死はかなしい?

著者のあべ弘士さんは旭山動物園の元飼育係の絵本作家。「あらしのよるに」の絵はこの人だったのだ。
「14歳の世渡り術シリーズ」のひとつ。仕事を通して命や自然や人間や学校の勉強のことなどを考えていてキャリア教育にもよい一冊です。
河出書房新社 1,200円+税

楽園のカンヴァス

ルソーの絵をめぐるミステリーです。ルソーが生きた時代,若き日のピカソやアポリネールなども登場し,美術好きな人には興味深い。
作者の原田マハは「カフーを待ちわびて」を書いた人だったのだ。
新潮社 1,600円+税

困ってるひと

アマゾンのカスタマーレビューでは否定的な意見も多いけど,私は良い本だと思う。否定的な意見は「著者はワガママだ」とか「親をムーミン呼ばわりするとは何様だ」というもの。重度障害者にワガママを言うなとは「生きるな」と言うに等しい健常者の傲慢だ。「こんな夜更けにバナナかよ」を読みなさい。
ポプラ文庫 640円+税

ビミョーな未来をどう生きるか

藤原和博さんは初の民間人校長として有名。2006年初版の本ですが,この本をネタに道徳の授業をしたこともあったなあ〜。
小学生にも分かるように書かれています。中学生にはぜひ読んでほしいし,先生にも読んでほしい。
ちくまプリマー新書 800円+税



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