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書評2012年度1学期

ギャラリー

冷蔵庫で食品を腐らせない日本人(魚柄仁之助)

私が切望していた本だ!
私の得意技は,買って来た食料品を冷蔵庫内でパアにすることだった。
こんな智恵は来年米寿の母には当たり前のことなんだろうな。美緒ババの呆れた顔が目に浮かぶ。不肖の娘には超ためになる一冊です!
大和書房 1,400円+税

ふしぎなキリスト教

グローバリズムの今だからこそ,読むべし!
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」「彼をして知らず己を知らざれば戦う毎に必ず敗る」(孫子の兵法)
グローバリズムって,キリスト教のやり方だったのよ。キリスト教に対する疑問が目からウロコ。
キリストは冤罪で死なねばならなかった。ユダは裏切るよう仕向けられていたとは…。衝撃的でしょ?
講談社現代新書 840円+税

「大往生したけりゃ医療とかかわるな」と「日本人の死に時」

「大往生…」は今や本屋の店頭に平積みの山で,武田鉄也の三枚おろしでも話題にしてたから読んだ人も多いでしょう。「日本人の…」も同じ系統の本です。
加齢(老化)および死は自然なのですから,自然保護を主張する皆さまは致死率100%の人間の逝き方=生き方を若者に見せましょうぞ。
2冊とも 幻冬舎新書 760円+税

冬の兵士

前回紹介したジョシュア・キー氏の本と内容的に似ています。
遊痴庵が若いころ「ベトナム戦争反対運動」がありました。今なぜあのころのような反対運動が盛り上がらないのか不思議に思いませんか?
当時,アメリカは徴兵制でした。だから富豪や有力者の子弟も等しく徴兵されました。しかし今,戦場に行くのは貧しく無知な青年です。富裕層のWASPから見れば,プアな兵士たちは消耗品です。
海兵隊の人種差別は深刻です。沖縄における米兵の犯罪の根っこはここにあったのかと愕然とする想いです。
岩波書店 2,000円+税

「名画の言い分」と「印象派という革命」どちらも木村泰司さんです

木村泰司さんの本は面白い!
美術の教員でなくても面白い!
ヨーロッパやアメリカの人たちってそうだったのか!と,池上さんじゃないけど,目からウロコ。
2冊とも 集英社 2,286円+税

「おしゃべりな名画」と「名画の常識」

「おしゃべりな名画」は木村泰司さん。これも目からウロコです。
KKベストセラーズ文庫 952円+税
「名画の常識」は腰巻に「なぜ天使の羽根は白いのか?」などと書いてありますぞ。そう言えば,ダビンチの「受胎告知」の天使の羽根は白じゃなかったよ。どうして???
小学館ビジュアル文庫 1,155円+税

一生使える写真撮影のネタ帖

これはお買い得。「ほほ〜その手があったか!」と,これまた目からウロコ。さっそく試してみたくなる。
MdNコーポレーション 1,600円+税

イラク〜米軍脱走兵,真実の告発〜

「貧困徴兵制」…つまり,金持ちケンカせず軍隊にも入らない。ではどんな人が兵士になってイラクに行くのかというと,そうです!お金がなくて生活に困っている人なのです。これが「貧困徴兵制」です。著者のキー氏は妻子を養うために,甘言にだまされて志願したけど…。
なぜ脱走兵になったかは,本を読んでください。
合同出版 1,600円+税

ピクトさんの本

ピクトグラムに登場するピクトさん。いろいろな目に遭って大変だけど大活躍。ピクトグラム指導の資料として買ったけど,面白すぎる。真面目な資料として,「おもしろピクトグラムの作り方」「世界のサインとマーク」が普通か…。
BNN新社 1,000円+税

記号・マークの大常識

小学生向きですが,とても分かりやすくて面白かった。ピクトグラム指導の参考文献として買った中で,一番でした。
ポプラ社 880円+税

だまし絵練習貼

だまし絵の参考書としては,これが一番。内容が充実していています。
誠文堂新光社 1,600円+税

オイアウエ

小説ですが,絶対字面白い!!!
解説はあの南極料理人の西村淳さんですよ! 南太平洋上で小型旅客機が墜落。生存者は10人と1匹。無人島にたどり着き,生活を始めるのだが…。個人的には菅原主任とガダルカナルの生き残りの爺ちゃんと孫の仁太君が好きです。あ,河原部長もだんだんよくなるかも。いや10人と1匹の全部のキャラが立っていてイイ!!!
新潮文庫 840円+税

巨匠に学ぶ構図の基本

教材紹介ページの「構図」の元ネタです。面白いです!
視覚デザイン研究所 1900円+税

ルネサンスの巨匠たち

マンガ風イラストで,中学生にも分かりやすい。
河出書房新社 1600円+税。

宮本常一と歩いた昭和の日本(5)

民俗学の巨星,宮本常一さんは周防大島の出身です。遊痴庵の実家の写真も載っていたりして…。
農文協 2,800円+税

ハワイに渡った海賊たち

周防大島のハワイ移民史です。
2007年の初版なので,7年前の本です。今回あらためて読みなおすと,なんと!日野恕助の肖像画を描いたのはあの藤島武二ではありませんかっ! これにはビックリ。
弦書房 2,200円+税

女子中学生の小さな大発見

本棚を整理していて見つけた。平成14年初版の本ですが,ガチ面白い!
新潮文庫 400円(10年前の値段)

かーかん、はあい

俵万智さんが息子と読んだ本の紹介です。幼子を持つ母と,かつて幼子だった全ての人にオススメ。
朝日文庫 520円+税

6ステイン

山崎努の書評「柔らかな犀の角」に紹介されていて面白そうだから買ってみたところ…
面白かった! 日本版CIA(?)のドラマというところでしょうか。出てくる女子がカッコイイのよ!
講談社文庫 820円+税

ジワジワ来る○○,□□

笑えます。ジワジワ来ます。
公共の場所で読むのは危険です。
アスペクト 1,050円+税